🌿 Herbiolys(エルビオリス)製品が生まれる場所を訪ねて

2025年7月7日-15日、フランス南部のオート=アルプ地方にある植物療法ブランド HERBIOLYS(エルビオリス)の本社・農園・製造工場を訪問しました。
この研修は、植物と人の関係を見つめ直し、本場のジェモセラピーやフィトセラピーの在り方を学ぶ特別な10日間の旅でした。

ラベンダー畑でのランチ、手作業が息づく製造ライン、森を歩きながら植物と“出会う”フィールドワーク。

一つひとつの体験が、製品の背景にある想いと哲学を教えてくれました。

これは、自然とともに生きるものづくりの現場を全身で体感した記録です。


標高の高い薬草の丘にて。クルミやボダイジュの大木と教会、そして一瞬現れた虹の風景

南仏の大地とともにある植物療法

HERBIOLYS(エルビオリス)社は、ジェモセラピー(新芽療法)とフィトセラピー(植物療法)を専門とするフランスの自然療法ブランドです。
オート=アルプ地方の豊かな自然の中で、自社管理の農園・製造ラボ・研究スペースを併設し、フランス最大規模のジェモセラピー研究拠点として知られています。

植物の栽培から採取、抽出・製造、ラベル貼り、出荷に至るすべての工程を自然と人の調和のもとに行っており、その誠実なものづくりの姿勢に深い感動を覚えました。

HERBIOLYS本社の敷地内にある研修スペース。木の香りと静けさに包まれながら学ぶ時間

🌱 カトリーヌさんと、植物を“摘む”ということ

Herbiolysの創設メンバーであり、ジェモやフィトなどの薬草採取を担うエルボリストのカトリーヌ・カスティーユさんはこう語ってくれました。

「私はこの植物たちと長い付き合いで、コミュニケーションが取れているのよ」

植物の状態を見極め、タイミングを読み、そっと手を添えるように摘み取る姿からは、まさに“植物との対話”が感じられました。
私たちは彼女のラボでセントジョンズワートやトチノキ、クルミなどを観察し、10種類のオイルから自分だけのバームを作るワークショップを体験しました。

📖 HERBIOLYS本社で学ぶ、フランス式ジェモセラピー

今回の研修では、HERBIOLYSの製造・研究拠点がある敷地内で、フランス・ジェモセラピー協会の講師による特別講義も行われました。

キネシオロジー(筋反射)を使ったレメディ選びや、エネルギーを感じ取る実習、植物が「身体ではなく心に働きかける」ことの理論と実感——
まさにフランスの“本場”で、深く体系的にジェモセラピーを学ぶことができた、貴重な時間でした。

研修の学びは、製品を見る目を変えるだけでなく、植物と「どう付き合うか」を考える視点を私たちにもたらしてくれました。

名前を伏せたレメディのエネルギーを、参加者みんなで感じ取る実習風景

🌿 Herbiolys(エルビオリス)農園責任者エリックさんと歩く、植物たちの暮らし

HERBIOLYS敷地内の農園では、栽培を担当するエリックさんの案内でフィールドワークを行いました。

彼は「植物にとってできるだけ“森のような環境”をつくることが大切」と語り、野生の植物が本来育つ土壌や日陰、風通しを再現するような工夫を、ひとつひとつ丁寧に見せてくださいました。

また、植物の一生を見届けることを大切にし、新芽だけでなく、果実や種が育つまでの生態も観察・研究しており、採取後は必ずその場に新たに植え直しているという姿勢に、自然との共生への強い思いを感じました。

「収穫は人間の都合ではなく、植物の準備が整ったときにだけ行う」
——その姿勢に、HERBIOLYSの製品づくりがどれほど真摯なものかを改めて感じました。

「森のような環境で植物を育てる」——エリックさんの哲学に触れる時間

🌳 森と語らう、トマさんのフィールドワーク

フィールドワークでは、Herbiolysのジェモやフィトなどの薬草採取を担うエルボリストのトマ(Thomas)さんとともにリュール山の保護区へ。ヤドリギ、ブナ、アーモンド、菩提樹、ゲンチアナなど、ジェモやフィトに用いられる植物を実際に目にしながら、その力を五感で感じました。

特に500年生きると言われるゲンチアナや、修道女たちが祈りを捧げてきた菩提樹の木の下での時間は、植物が“薬効の素材”である前に“いのち”であることを実感する貴重な体験でした。

標高2000mで出会ったゲンチアナ。500年を生きる力強さと向き合うトマさん

🇫🇷 パリでも感じた植物療法の根づき

老舗薬草専門店「Herboristerie du Palais Royal」の外観(1880年創業)

帰国前に訪れたのは、パレ・ロワイヤル近くにある老舗の薬草店「Herboristerie du Palais Royal」
外観からも歴史を感じるこのお店の中には、なんとHERBIOLYSの製品もしっかり並んでいました。

ハイビスカスのティザンヌをごちそうになりながら、地元の方々が次々と来店しては、大きなハーブティーの袋を手に取っていく様子を見て、植物療法が人々の暮らしに深く根づいていることを実感しました。

パリの薬草専門店に並ぶHERBIOLYS製品。暮らしの中に根づく植物療法のかたち

📰 地元メディアにも紹介されたHERBIOLYSのものづくり

私たちが研修を行った時期、ちょうどHERBIOLYSが地元新聞『Alpes & Midi』に特集されていました。

HERBIOLYS新聞記事掲載

『Alpes & Midi』2025年7月11日号に掲載されたHERBIOLYS特集

表紙には「植物の王国(L’empire des plantes)」という言葉が掲げられ、HERBIOLYSの20年の歩みと植物への敬意、地域との共生が紹介されていました。
その中には、私たちも訪れたラベンダー畑や蒸留の様子、スタッフの想いなどが丁寧に綴られており、地域に根ざした活動の深さを改めて感じる出来事でした。

 

信頼できる製品には、理由がある

この研修を通して感じたのは、HERBIOLYSの製品は単なる「健康食品」ではなく、自然と人が共に生きる中で生まれる“関係性の結晶”だということ。

たとえばラベンダーの蒸留現場では、生産者の方が子どものように嬉しそうに、蒸留が始まるのを待ちわびている姿がとても印象的でした。
植物が“何かを与えてくれる存在”というよりも、“一緒に生きている仲間”であるというような、そんな空気が流れていました。

農園責任者のエリックさんは、植物の生育環境をできるだけ森に近づける努力を重ね、ただ新芽を収穫するためだけでなく、その植物の一生や生態を理解し、実や種が育つまでを見届けて、研究対象としても育てているとのこと。

実際に収穫した植物は、その場に新たに植え直すなど、“守りながら育てる”というスタンスを大切にされている姿勢にも、深い感銘を受けました。

製品を手に取るたびに、思い出すのは風景や香りだけではありません。
情熱と誠実さを持って植物と向き合う、生産者のまなざしが、今でも心に浮かびます。

 

Herbiolysを支える方々。(左からCEOのブノアさん、自然療法士のセリーヌさん、摘み手のトマさん)

🛍 日本国内のHERBIOLYS取扱店舗・スクール「École de l’Herboristerie」

正規輸入販売元でもある自由が丘本店だけでなく、今回のフランス研修にご一緒した植物療法士の方々のお店にてHERBIOLYSの製品を実際に手に取っていただけます。

また、講座はすべてフランス研究所監修のカリキュラムで学びを経た植物療法士によるÉcole de l’Herboristerie(エコール・ド・エルボリストリー)全国の学校(自由が丘・杉並・新潟・宇都宮・千葉・大阪・名古屋・福岡 など)にて開講しています。

さらに、全国の百貨店やナチュラル系セレクトショップなどでもHERBIOLYS製品の一部をお取り扱いいただいています。

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20年以上にわたり、植物療法士や医師とともに開発されてきた製品の数々。HERBIOLYSの歩みがここに集まる


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人と植物が共に歩んできた場所。祈りと薬草の文化が息づく教会とクルミの大木に、思わず涙がこぼれた人もいました